C&W project

project:2013年
用途:サービス付高齢者住宅
階数:地下1階+5階建
構造:RC造+木造
延床面積:1865.58㎡
大阪府大阪市

家の窓から漏れてくる温かな光、料理の音や匂い、そして家族の他愛もない会話、それらは人々が憧れを持って思い描く幸福のイメージだった。しかし現在、建物や都市の効率化や生活スタイルの室内化によって都市に生活する人達の姿は見え辛くなり、街の風景から人間らしさが失われている。

そうした現状で持続可能な住まいと地域住環境とは、将来的にも幸せなイメージを思い描くことが出来る場所を創ることが解答の一つになると考える。それは社会や生活スタイルが変化しても個人個人が社会の中の一員であることを意識出来る事であり、すなわち人と出会い、交流を持ち、豊かな時間を過ごせる事が必要だと思う。また本計画では人の存在が感じられる地域全体の活性化も重要で、その為に建物内の小さなコミュニティから地域と交流のある大きなコミュニティへ段階的な繫がりが必要となる。

そこで、住人の生活が外部の目に触れるよう開かれた空間を建物が持ち、また緑や自然をまとい一体となり、地域に潤いを与える環境そのものとなる集住空間を提案する。このように複数の機能を持ち外部空間をも取り込む為に、コンクリートと木の持つ特性を最大限生かしお互いを補完しあう関係で空間を構成する。構造耐力や耐水性能の持続性、大空間をつくり出す造形力を持つコンクリートのフレームによって、都市の中で空間ボリュームを確保し、人との親和性や柔軟な構成力で空間に更新性のある木のフレームによって居住空間をつくる。そして建物の構成は、ここに住む人達が一つの家庭のように住まえる設えとし、次に内部空間と周辺空間とがゆるやかに繋がるように計画し、相互の交流を促し徐々に全体的な繫がりへと発展するようにする。それらの人の動きが緑越しに周りから垣間見え、内外の意識が連続的に繋がる事で、地域で価値観を共有する場をつくり、都市に埋もれている人達の心を繋ぎ、都市の住環境を豊かにする空間をつくりたいと思う。

そうした現状で持続可能な住まいと地域住環境とは、将来的にも幸せなイメージを思い描くことが出来る場所を創ることが解答の一つになると考える。

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建築家 矢田朝士の主宰する京都にあるATELIER-ASH 一級建築士設計事務所です。住宅・店舗・集合住宅などの新築及び増改築、リフォーム、リノベーションも行います。関西(大阪・神戸・滋賀・奈良・和歌山)を中心に全国で活動いたします。機能性だけでなく美しさと心地良さをかねそなえ、自然を楽しめる空間を創りだします。